(07).少子化問題の本質

少子化対策に国を挙げて取り組んでいるが、仕事と子育ての両立難や、若年男性の経済的困窮をとりあげて、「若者は結婚したくても、できない」というリアリティを強調してきた。しかしそれは、少子化問題の本質をついていない。表面的に可視化できるものを取り上げて「あーすればこうなる」と言っているだけである。少子化問題の根底にある目に見えない本質的問題を「ひと時の思索」として一緒に考えてみよう。

先ず少子化問題を表面的な現象として捉えれば以下の6点が指摘できる。政府の少子化問題担当大臣が一番頭を痛めていることである。
・ 子どもを育てる経済的負担が大きい。
・女性のキャリア志向が強まり出産を遅らせるか、子どもの数を制限する。
・ 教育への投資増加傾向で数を制限する。
・ 狭い住環境が子どもを持つことへのネガティブな影響を与える。
・ 結婚の遅延と未婚化が子どもの数に直接的な影響を与える。
・文化的・価値観が、自己実現や個人の自由を優先する人が増えた。
これらの社会現象に直接対策をうっても、少子化問題の解決には殆ど繋がらないと思う。問題の本質を捉えるには近視眼的発想を捨てて、問題を鳥瞰的に捉えることが必要だ。つまり現代社会において子供がどのような位置付けに置かれているかを上から眺めてみるべきではないだろうか。「本当に大切なものは目に見えない」